3月に大阪にいるときに、1974年から落語家の活躍をなさっている露の都師匠とお会いすることができました。僕が女性落語について研究していることで、師匠にインタビューにオッケーを受けていただいて、繁盛亭の近くにある、落語の師匠の方々が愛用するというカフェでお会いしました。インタビューが実現できたのは、林家染雀師匠のおかげで、染雀師匠にも色々面白いことを教えていただき、本当に感謝しています。
露の都師匠の落語は、以前DVDで見ることができました。繁盛亭のDVDシリーズに出ているDVDで、その中には『悋気の独楽(りんきのこま)』『子は鎹(かすがい)』という二つのネタが入っています。ネタも面白い上に、独特なまくらと話のあわせたところが非常に気に入りました。まくらで都師匠が大阪のおばちゃんらしくて、家族や世の中に起こってることを元気で喋って、その後で演じるネタはなぜかまくらで出てきた雰囲気ととても合うという、とても楽しい落語です。
実際に会って話してみて、まくらはなぜ自然に感じるかよく分かりました。都師匠は本当によくおしゃべりになる方です。まくらについても色々教えていて、それは「ミヤコバナシ」として、数年前から師匠のトレード・マークともなっているのです。独演会をたくさんなさっているときに笑福亭釣瓶師匠がそういうまくらの使い方をご提案したらしいです。ネタそのもの言葉にそれほど変えないということも僕は少々驚きましたが、言葉を変えるよりも演じ方がポイントだということ理解しました。言葉あまり変えなくても、それくらいの自分らしい落語ができることに感心しました。研究に役に立つ情報を得た上に本当に楽しい一時を過ごしました。何よりも、都師匠は本当にすばらしい方です。
インタビューの後で繁盛亭で都師匠の落語も見ることができました。DVDにも載っている『悋気の独楽』を演りましたが、男女関係の難しさとか、大人と子供の関係で色々複雑のがあるネタで本当に面白いです。そして、この夜のミヤコバナシはDVDとかなり違っていて、家の掃除などのテーマを話していて、僕も自分の家のことを色々と思い出して涙が出るほど爆笑しました。
「女性落語」というテーマはこれからも研究者として考えていきたいのですが、その夜は研究と関係なくても露の都師匠のファンになりました。次に師匠の落語を聞ける日を楽しみにしています。皆さんも是非、落語会やDVDで露の都師匠の落語を聞いてください!
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