大阪の落語寄席、繁盛亭の近くに本当に色々な面白い人と会えます。僕はある落語家と約束していて、集合時間を待つのに「ケルン」という喫茶店に入ってコーヒーを注文しました。すると、隣のテーブルに女性のお客さんがマスターと楽しくしゃべて、そして白い紙で何かの作業をし始めました。マスターの顔のシルエットを見ながら、はさみで紙を切っていきます。2・3分後に、マスターのきれいな紙きりができあがりました。「特徴はマスターの髪の毛の寝癖ですよ」と女性がマスターと女将さんを笑わせてくれました。僕は考えました。この人は、プロの紙切り芸人でしょうか。東京の寄席では時々見たことがありますが、大阪は見たことはなかったです。
僕は知らない人に声をかけるのが少々苦手ですが、この人に声をかけてみないと後で絶対後悔するんで頑張って「お姉さんは紙切りの方ですか」と声をかけました。先まで彼女の紙きり作業を見ていたので、考えてみると意味のない質問でしたが、それで何とか会話ができました。彼女は、東京で活躍する紙切り芸人の三遊亭絵馬さん。その日は繁盛亭に出たという、僕が寄席芸能に興味を持っていることを説明したら、僕にまで作品を作ってくれました。リクエストの「招き猫」まで作っていただき、本当に嬉しかったです。
次の日、僕は繁盛亭の昼席を見に行き、絵馬さんの講座での紙切り芸も見ることができました。紙切りは基本的にドイツにもありますが、日本の場合はやはり寄席芸能で、紙を切りながらの「話芸」だと言えるでしょう。絵馬さんはお客さんと楽しく会話をしたり、自分の芸を紹介したり、自己皮肉的な発言で笑いを呼んだりしてくださいました。本当に不思議な芸ですね。色物としても、落語と落語の間で本当に楽な気分で楽しめます。買える前にまた絵馬さんとおしゃべりができて、とてもいい人です。
僕は家に帰って、早速自分でも紙きりをやってみましたが、形した紙きりよりも、自分の身体をはさみで傷つきそうだったのでやめておきました。さすが不器用な僕でした。紙切り芸人ってすごい!


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