僕が大学の講義などでドイツ人に落語や漫才の話しをすると、夢路いとし喜味こいしや桂四雀のような名人の映像か、若手ではってるM-1の芸人のビデオを流すことが多いです。すると、必ずと言って良いほどあることを聞かれます。「女の人はお笑いをやるませんか」とか「ジェンダーについて教えてください」とかですね。大学の文化研究にはやはり「ジェンダー」は大きい話題です。
僕も興味を持って、川柳つくしさんの本を読みました。東京で活躍している女性落語家で、僕も確かに正月の寄席で一度見たことがあります。つくしさん本が選んだテーマは「女性であること」よりも「二つ目である」です。二つ目というのは、落語家が前座を卒業してから「真打」になるまでの身分です。つくしさんが書いてあることによると、自分がやりたい落語を考えるや自分の道を探す自由な時間でもありながら、まだまだ経済的に厳しい時期らしいです。つくしさんが自分で書いた文章の間に、春風亭昇太師匠や柳家喬太郎との、つくしさんと師匠の対談の形になっているインタビュウを入れます。そのインタビューは相手によって面白いけど、正直なところもう少しつくしさん自身のことが知りたかったですね。新作落語をもっと知りたい人には三遊亭円丈師匠とのインタビューが読む価値があるに違いありません。
つくしさんの経験話が面白くて、とても読みやすいです。「女は落語が無理」と言われても頑張っている、気が強いところの印象が残ります。女の人は落語に向いてないという考え方その問題についてはあまり議論しませんが、そのテーマに関心を持っている人に面白い資料となります。つくしさんが自分の「新作落語」の活動について書いて、読んでいる方もその落語が見たくなります。大学でジェンダーに関心を持っている人は、つくしさんがもっと攻撃的に偏見に反対するべきではないかと思うかもしれませんが、僕は彼女の行動と行き方にかなり感動しました。とても面白くて、楽しい本ができました。今度日本に行くときにつくしさんの落語を聞きに行きたいです。
ちなみに、川柳つくしさんの師匠は川柳川柳(かわやなぎせんりゅう)師匠で、僕は前から好きな落語家です。なぜ好きかというと、ちょっと難しいです。高座でよく軍艦歌とか歌うんで、そんな歌詞分からない僕に川柳師匠のネタの8割は意味不明ですが、なかなか楽しい雰囲気がしているので、出てきた瞬間に僕もすぐ笑顔になります。それで、本の中のつくしさんの「師匠話」もとても楽しみました。
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