ＴＩＬＬの笑いねっと

今いくよさん、ありがとう

漫才師の今いくよさんが亡くなられました。67歳でした。 僕は、今いくよくるよさんの漫才に詳しくはありませんが、素敵な思い出があります。初めて、大阪の難波グランド花月に行ったときの話です。友達が案内してくれました。漫才は前からDVDで色々見ていましたが、大阪で本物がたっぷり見られたのははじめてでした。2004年か2005年の夏だったと思います。 色々面白かったけど、目玉として出たのはいくよくるよさんでした。私は2人の名前しか知りませんでした。本当に面白かったです。いっぱい笑って、お腹がいたくなりました。つれて行ってくれた友達も、死にそうになるくらい大きい声で笑っていました。ライブで漫才を見るのはこんなに楽しいのか！と分かった日でした。 もう今いくよさんの漫才、見ることができません。とても残念です。でも見ておいて本当に良かったです。すばらしい漫才、どうもありがとうございました。

爆笑問題の風刺

ドイツのテレビにはお笑い番組で、かなり政治家に毒舌を見せる風刺番組が多いです。日本にはあまりそうお笑いがないから、「政治風刺」も使っている爆笑問題の漫才は前から気になっていましたが、なかなか見るチャンスがなかったです。今日はこの間中古で買えたDVD『２００７上半期漫才・爆笑問題のツーショット』を見ました。

やはり日本のお笑いには珍しい存在で感激で色々面白いと思いましたが、、ド イツのテレビでやっている政治風刺と比べたら、もっと毒舌になってもいいのではないかと思ったりしました。でも日本の芸人だと、そういうことで怒られてはいけませんかね。

『日本のメディアにおけるお笑いブーム』@ベルリン自由大学

ベルリン自由大学にで久しぶりに日本のお笑いをテーマにした授業を教えています。今度は自分の本なども出て、イギリスで教えた授業の資料もいっぱいあって、完全に「ユーモア」ではなく「お笑い」を中心に授業をやっています。お笑い理論の練習にはがき使いの笑ってはいけないの映像を使てポースターを作ってもらったり、中島らものお笑い作家論を一緒に読んだり、いとしこいしとM-1時代の漫才を比較したり、お笑い番組の構造と芸人のイメージについて考えたり、面白い話題が次々と出てきます。学生さんも面白いと思ってくれるかどうかはまだわかりませんが、楽しんでいただけたらと思います。明日のテーマは女芸人でハリセンボンのコントや漫画を紹介し、その後はやっと落語。今年も三遊亭竜楽師匠がベルリンで公演をするので、授業を一種間休んでその代わりに学生さんにその公演に来てもらう予定もあります。皆さん、日本のお笑いを好きになってくれるとうれしいです。今のところ、一番人気を集めたのはアンジャシュさんのコントだった気がします。

月亭方気

今日は、落語家の月亭方気の誕生日です。おめでとうございます。

皆さん、月亭方気、ご存知ですか。「知らない」と思われる方がいらっしゃると思いますが、このブログを以前からごらんになっている方なら、実は方気のことは既に知っていらっしゃるはずです。写真ごらんになってください。わかりますか。そう、月亭方気は、私が大阪に住んでいたときに一緒に「アルトバイエルン」で漫才コンビを組んでくれていた守本のことです。去年は月亭八方師匠に弟子入りしていただき、今年はお兄さんたちの会などに出させていただいています。僕がドイツに帰ってしまってきっとさびしい思いをしたりきっと僕に怒っていたりこともあったと思いますが、僕の立場も理解してくれた彼はやっぱり芸人の道を歩き続けたのは本当にうれしいです。落語家の活躍も応援したいと思いますので、皆さんも月亭方気のことよろしくお願いします。時間のある方は是非出演の落語会にいらっしゃってください。

【出演告知】
お時間よろしければどうぞ宜しくお願い致します。

6/4.水「落語再生公開堂"ハナシをノベル!!"vol.44」
午後7時開演
大阪市中央公会堂
月亭文都「鶴飛脚」（田中啓文原作）、「まち娘」（飯野文彦原作）
月亭方気「開口一番」
田中啓文とザ・ノベラーズ「トークdeノベル」
前売2000円、当日2300円
問：英知プロジェクト（TEL&FAX ) 06-6956-8810

7/3.木「福島いこい亭」
14時開演
福島区民センター
月亭文都、月亭方気、他…

7/20.日「月亭八光•方正二人会」
14時開演
ふるさと会館いが大ホール
月亭八光、月亭方正、月亭方気

8/22.金「文都一門の夏期講習会都市開発PROJECT」
10時開演
天満天神繁昌亭
月亭文都、月亭天使、月亭方気

今日はドイツ語でお誕生日メッセージを送ってみましたが、ドイツ語は相変わらずわからないらしいです。まぁ、当たり前なことです。おめでとうございます～！

月亭方気の天満天人繁昌亭の正式プロフィール

ブダペスト大学の日本研究シンポジウム

冬学期が終わって、ブダペストで行われる日本研究シンポジウムに参加させていただきました。このシンポジウムは、東ヨーロッパの研究者のネットワークを強めるために行われたけど、ドイツは「東ヨーロッパ」の一部として扱いされていないけど、なんだか呼んでいただきました＾＾　去年は、新真打の川柳つくし師匠について色々調べさせていただいて、今度はその研究発表をしました。日本文化研究者には、それほど落語に関心を持っている人はいないけど、やはり「ジェンダー」というキーワードには皆さんが関心を持ってくださるし、落語の面白そうなところも皆さんと色々な面白いお話ができました。前から仲良くしてくださる先生方と久しぶりに会って、新しい同僚たちと知り合いになるのも本当に楽しかったです。またブダペストに行きたいですね。

映画の中の漫才師発見

今月で仕事で何回も増村保造監督の『青空娘』(1957年)を見ながら、突然気付いたことがありました：　こ の二人（女中役と魚屋役）、有名な漫才コンビ、ミヤコ蝶々と南都 雄二じゃないですか！わあああ、テンションあがるわ～　実際に一緒に動いたりしゃべたりするのをはもう見られないと思ってたいました！『青空娘』見てよかったです。

エルンスト・ロイター賞を受賞

うちの大学は、毎年にそれぞれの学部に書かれた、一番優勝な博士論文にエルンスト・ロイター賞を与えてくれます。もちろん名誉もありますが、賞金５０００ユーロもありますので、本当にすばらしい賞です。今年は、私は受賞者の一人でした。他の受賞者は科学・社会学・獣医学（象の妊娠が専門の人！）で、文化の研究は私一人でした。

それぞれの分野に受賞者がいるというのは、委員会もそれぞれの分野の博士論文を読まなければならないという、かなり大変な仕事だったと思います。顕彰状を語ってくださったゲーバウアー先生は哲学教授なんですが、私のお笑い研究も気に入ったようで、本当に暖かい言葉を聞かせてくださいました。先生のスピーチにはちょっと感動しました。ドイツ語を読める方は、どうぞ独日協会のホームページにその言葉をご覧ください(ページには他の情報もいっぱい入っていますので、間中ぐらいのところまでスクロールしていただき、または「Reuter」という言葉で検索してください）

学長から賞を渡してもらって（学長は背が高い！）、そして感謝の言葉。お世話になった人、応援してくださった人には本当に感謝しています。ただ、他の受賞者と相談した上で、若手研究者には色々な事情もあり、大学もその人たちのためにもっとがんばってほしいという批判的なことも言わせていただきました。学長がそれで喜んだかどうかは分かりませんが、お客さんにはそういう言葉が良かったようです。

皆さん、本当にありがとうございます。これからもすばらしい研究ができるように頑張ります！

Rakugo@ウイーン大学

2013年10月11日・12日には、ウイーン大学が落語イベントの舞台となり、すばらしい噺家と様々な研究者が集まりました。このイベントのきっかけとなったのは、春風亭一之師匠の輔欧州ツアーでした。ウイーン大学で講演していただく前に、日本語の学生さんと一緒に落語の台本を翻訳するザイドル先生と、私が落語研究シンポジウムをオルガナイズをしました。

「落語」をちゃんとした研究対象にする人はまだまだ少ないと思いますが、思ったより多くの人たちに参加希望をいただき、とてもいい「シンポジウム番組」ができたと思います。前から知っていた、今イスタンブルに住んでいる、以前は素人落語家としても活躍していた我楽亭ハリトや以前から世話になってきた、留学生の授業に落語を教材としてを使っている筑波大学の酒井たか子先生など、様々な研究方法で落語研究の面白さを感じさせてくれた研究者が発表してくださいました。そして、次の日には研究者と噺家さんのトークも実現ができて、自分の研究アプローチと噺家の考え方は合うか合わないか挑戦できる日となりました。
英語なんですが、シンポジウムのプログラムはこちらです。

そして、落語口演！春風亭一之輔師匠と春風亭ぴっかり☆さんによる楽しいドイツ語字幕落語。落語を知らない人も多かったので、楽しい説明から入って、そして春風亭一之輔師匠による『不動坊』（こちらの字幕はザイドル先生の学生の翻訳を下にしたものらしい！）と『初天神』、そしてぴっかり☆さんのよる『動物園』と松の踊り。素晴らしい口演、本当にありがとうございました。

ウイーンはまだまだ暖かくて、きれいな町並びを楽しんで、研究者さんと噺家さんとそのスタッフさんとは楽しい観光もできて、おいしいご飯も（ウィンナー･シュニッツェル）も食べれて、本当に幸せでした。また皆さんと落語シンポジウムをやりましょうね。

日本語落語・初舞台

友人の結婚式で落語を演ってきました。結婚式でそんなことやってもいいのか自分でちょっと心配しましたが、友人のリクエストは断ることはできませんね。まぁ、もちろん頼まれてとても嬉しかったです。

落語は竜楽師匠に教えていただいたが、着物の着方が思ったより難しかったです。上に着る着物が微妙に短すぎて、下に着るものが微妙に長すぎて．．．おびがうまく結べなくて、もうなんでもかんでも大変です。ちゃんと練習しないといけません。そして、ネタはやはり「寿限無」。「なぜ寿限無？」と聞かれたんですが、やはり「前座ネタ」から入った方がいいと思うし、そして結婚式には「めでたい」ネタがいいと思ったからです。

本当のことをいうと．．．かなりかみました。でも何か前から「たぶんかむだろう」と思ってたので、かんだところも何とか話に出てくる主人公たちのせいにしたり、自分の「外国人キャラクター」で何とかかんだところもうまくごまかしたのではないでしょうか。「鶴」と「亀」の寿命をあべこべにするのもこれから使おうかな．．．とりあえず、日本の方々の前で日本語で落語を演じるのも非常に楽しかったです。落語が生で見たことのない人も多く、僕の落語が初体験だなんてちょっと恥ずかしいですが、何となく楽しんでいただいたと思います。今度は勇樹を出して、一番前列に寝ているおじさんも起こそうと思います。ちょっとたけ「本物」っぽくなってきた、落語家のティルもこれからもどうぞ宜しくお願いします～

元相方に乾杯

大阪に来て、今年も元相方、漫才コンビ「アルトバイエルン」で一緒に活躍していた守本大祐と飲みに行けました。彼の最近の活躍のお話を色々聞いて、元気で頑張っているのを聞いて嬉しかったです。守本は本当にすばらしい相方だった。ネタもツッコミももちろんうまかったけど、僕がドイツに帰るときにアルトバイエルンをやめるきに、僕の立場も分かってくれて、何も文句言わなかったことが一番すごいと思います。本当に感謝しています。またいつかこちらで守本の活躍を紹介したいと思います。